【各市町村の地価動向】
[富山市]
<商業地>
富山市の商業地は、8地点で上昇、4地点で下落しました。
富山駅前地区は、北陸新幹線の開業、駅前広場や駅舎の整備、居酒屋などの飲食店の増加、桜町1丁目地区再開発事業(一部完成)、コインパーキングとしての利用などの影響で上昇地点が多くみられます。また、駅北地区では、カナルパークの整備、下新町土地区画整理事業による環境変化、富山県美術館の開館に加えて、路面電車の南北一体化への期待などの影響で大きく上昇した地点が出ています。総曲輪周辺の市街地でも総曲輪地区で続く再開発の影響を受けて上昇しています。
一方、下落しているのは旧大沢野町、旧八尾町の商業地で、旧富山市中心部と旧町村とで二極化が進んでいることが窺えます。
<住宅地>
住宅地は7地点で上昇、13地点で下落がみられました。
地価が上昇したのは、駅前の市街地や駅北地区の環境の優れた住宅地や、人気のある婦中町、周囲で住宅団地の開発が多くみられる新金代の住宅地です。
一方、地価が下落したのは旧町村、水橋、呉羽地区、郊外の市街化調整区域の住宅地で、市街地周辺でも道路幅が狭いなど環境が劣る住宅地も下落が続いています。
商業地、住宅地ともに、富山駅周辺から総曲輪地区周辺にかけての市街地で地価が上昇し、旧町村など郊外で下落する二極化が進んでいるようです。