[2017-12-25] 第1回 富山市空き家対策官民連絡会議

第1回 富山市空き家対策官民連絡会議に出席しました。

12月25日、クリスマスの午後、第1回富山市空き家対策官民連絡会議が開催されました。
https://www.city.toyama.toyama.jp/katsuryokutoshisouzoubu/kyojutaisakuka/akiya-taisaku/akiya09.html

参加団体は次の通り。
・全日本不動産協会富山県本部
・富山県宅地建物取引業協会
・富山県中古住宅流通促進協議会
・富山県建築士会
・富山県建築士事務所協会
・富山市建築組合協議会
・富山県弁護士会
・富山県司法書士会
・富山県行政書士会
・富山県土地家屋調査士会
・富山県不動産鑑定士協会
・富山県構造物解体協会
・富山造園業協同組合
・富山県ペストコントロール協会

この連絡会議は、「富山市では、人口減少や少子高齢化、世帯構造の変化などにより、今後さらに空き家の増加が見込まれており、空き家を起因とする住環境への悪影響が懸念されている。空き家には、それぞれの事情による多種多様な問題があるが、これらの解決には、それぞれの事情に応じた専門知識や経験による対応することが必要であり、連携した対応を行うことにより効率的かつ効果的な空き家対策が実施できる。このことから、行政と民間事業主体が連携した空き家対策を検討するため」設置されたものです(「富山市空き家対策官民連絡会議設置要綱」第1条)
また、空き家の所有者にとって相談先がわからないという意見も多くみられることから、適切な相談対応が行えるよう、関係組織が連携した相談体制を整備することが重要と考え、富山市では、法務、不動産などの外部専門家と連携し、空き家の所有者などが抱える多種多様な問題に対応するための体制整備の一環として連絡会議を設置しています。

連絡会議では、次の事項について協議することとされています。(「要綱」第2条)
(1) 空き家の現状や実態把握に関すること。
(2) 空き家の適正管理に関すること(所有者等に対する啓発、相談、管理への支援等)
(3) 空き家の利活用に関すること
(4) 空き家対策における協働事業に関すること
(5) その他会議において必要と認められること

第1回目の連絡会議では、連絡会議設置の理由や方向性が示された後、富山市の空き家の現状についての説明がありました。
富山市の空き家の現状としては、総務省「住宅・土地統計調査」に基づく富山市の空き家数、空き家率の現状を踏まえ、今後の人口、世帯数、高齢化率の将来推計から今後さらに空き家が増加する可能性が示されました。また、富山市が平成27年に実施した「富山市空家基礎調査」に基づく富山市の空き家の実態(1. 空き家建物の状態=建築時期、腐朽・破損の状況、管理状況が良好でないとみられる空き家の割合 2. 空き家の分布状況)、「富山市所有者意向調査」に基づく空き家とみられる家屋の所有者から回収したアンケート結果(人が住まなくなった時期、理由など)について説明がありました。
さらに、連絡会議の取り組みについて、相談体制の整備が議論されました。富山市の空き家対策としては、平成27年施行の「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づいて「富山市空家等対策計画」が策定されており、今後さまざまな施策がとられていくことになるとのことです。その一環でもありますが、富山市作成のパンフレット「空き家のはなし」に「空き家に関する相談窓口」として連絡会議の参加する各団体が記載されることとなりました。

【資料】
  r1_s1○富山市空き家対策官民連絡会議について
  r1_s2○富山市の空き家の現状について(1)
  r1_s2○富山市の空き家の現状について(2)
  r1_s3○富山市空き家対策官民連絡会議の取り組みについて

今回の連絡会議は、テレビや新聞などにも取り上げられていました。これは18時からのKNBニュースです。