〔３〕北陸の最高路線価と対前年変動率
北陸三県の各税務署管内の最高路線価とその対前年変動率は下表の通りです。
富山県、石川県はそれぞれ富山市、金沢市の１人勝ちの様相です。福井県は北陸新幹線の延伸が決まり、今後は上昇傾向が中心部から周辺部へ波及していくことが期待されますが、最高路線価は横ばいにとどまっています。富山市は駅前整備や再開発事業の進展、居酒屋などの飲み屋の増加、北陸新幹線を利用した観光客の増加が影響しており、金沢市では観光客の増加、特に訪日外国人観光客の増大によるインバウンド効果が大きく影響しているものとみられます。
最高路線価を価格水準でみると、金沢市 830,000円、富山市 480,000円、福井市 290,000円の順となっており、都市規模や近年の景気動向、ホテル建設などによる土地需要の動向を考慮すると妥当な格差と考えられます。
