[2018-7-10] 平成30年路線価が発表されました。・・・① 全国の最高路線価

 

7月2日、平成30年「路線価」 が公表されました。
「路線価」 とは・・・

国税庁は、毎年1月1日時点の「路線価」を公表しています。平成30年分の「路線価」は、平成30年1月1日から12月31日までの間に相続、遺贈又は贈与により取得した財産に係る相続税及び贈与税の財産を評価する場合に適用される路線(道路)ごとに付けられた1㎡当たりの価格です。地価公示価格の概ね8割とされています。路線価は相続税などの財産評価を目的とした価格ですが、市街地についてはほとんどの道路で路線価がつけられていることから、実際の土地取引での参考にされやすい価格となっています。路線価は国税庁のHPで誰でも見ることができます。 https://www.rosenka.nta.go.jp/

 

路線価が公表されたときには、次の3つの視点でみることができます。

①最高路線価 ・・・ それぞれの都市(税務署管内)で一番高い路線価=最高路線価はいくらなのかがわかり、都市間比較もできます。

②最高路線価の変動率 ・・・ 最高路線価がこの1年で上昇しているのか下落しているのか、変動幅はどのくらいかがわかります。

③標準宅地の平均変動率 ・・・ 最高路線価だけでなく、都道府県ごとの路線価の平均変動率により都道府県全体としての地価の変動がわかります。

 

〔1〕都道府県庁所在地 最高路線価  価格順

 各都道府県の県庁所在地ごとの最高路線価を価格順にすると次のとおりになります。

最高路線価の最高は、東京・銀座中央通りの 4400万円、次いで大阪・御堂筋の 1256万円、横浜・駅西口の 1024万円、名古屋・名駅通りの 1000万円と続きます。トップの銀座は、バブル期の価格を大きく上回っています。

北陸では、金沢が 83万円で16位、富山が 48万円で22位、福井が 29万円で29位となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〔2〕都道府県庁所在地 最高路線価  変動率順

 最高路線価を最高路線価の変動率順にすると次のとおりになります。

前年価格からの変動率順にみると、一番路線価が上昇したのは神戸・三宮センター街の 22.5%、次いで熊本・下通りの 22.0%、京都・御旅町四条通の 21.2%と続きます。1年で上昇率が20%を超える都市が上位3位までの3都市、10%を超える都市が8都市となりました。変動率が上昇した都市は33都市、13都市は横ばい、マイナスは水戸の1都市のみとなっています。外国人観光客の増大、市街地再開発事業による整備などで繁華性が高い都市で上昇率が高くなっているようです。

北陸ではいずれも上昇しており、金沢が 7.8%で14位、福井が 3.6%で22位、富山が 2.1%で28位となっています。