[2019-4-3]平成31年公示地価が公表されました・・・⑤ 富山市の地価-一番高い土地、価格が上昇した土地

富山市では、住宅地の37地点(前回12地点)、商業地の15地点(前回8地点)で地価が上昇しました。

富山市の商業地の価格トップ5は下の通りです。富山市の商業地で一番高かったのは富山駅前の 512,000円/㎡で、次が総曲輪通りの 400,000円/㎡です。富山駅前と総曲輪通りは何度かトップ交代してきましたが、平成27年に富山駅前桜町がトップに返り咲いてからは徐々に差が広がっています。総曲輪通りでこのまま横ばいが続くと、そろそろ今回3位の富山駅前の地点にも抜かれてしまいそうな勢いです。富山駅前周辺では北陸新幹線の開業効果が薄れつつあり地価の上昇率も小さくなってきていますが、2年後には市電が南北つながる予定で、他にもマンションやホテル建設の計画が進んでいるなど、まだまだ発展の余地はあります。一方、総曲輪通りも富山西武跡の再開発ビルが姿を現しつつあり、中央通り入口でも再開発計画が進められていますが、総曲輪通り商店街のユウタウンの様子をみると、現時点ではなかなか期待感を抱きにくいのも現実かと思います。

また、富山市の住宅地で一番高かったのは舟橋南町の 114,000円/㎡で、2位の芝園町、3位の神通町と富山駅前周辺の芝園小学校区の住宅地域になっています。4位には駅北の奥田寿町が入っています。

商業地で地価が上昇したのは、下の15地点。総曲輪通り周辺と富山駅前が上位となり、8位にファボーレ前、10から15位には市街地とその外縁の幹線道路沿いが入っています。また、住宅地で地価が上昇したのは10地点で、芝園小学校区や駅北地区のほか、徐々に戸建住宅地の売り物が減ってきている婦中町や市街地外縁でも上昇となっており、市街地から外縁へと地価上昇の波が広がりつつあるようにみえます。

地価の上昇地点が増える一方で、商業地では旧大山町、旧大沢野町、旧八尾町で下落ワースト3となりました。住宅地のワースト3は、水橋町、旧八尾町、北西部の草島地区となり、旧町や海岸寄りで依然として地価が下落しているようです。